説明
昭和中期のお食い初めセットです。
生後100日目に赤ちゃんに食事を食べさせるセレモニーを行う「お食い初め」には、
小さな食器セットを使いますが、本物の陶磁器や漆塗りの器を使う高価なセットだけでなくこのように
後々に離乳食や幼児になっても自分の食器として使えるように割れない樹脂を使いシンプルなデザインでまとめた
「実用的」なお食い初めセットも存在しました。
このような安いお食い初めセットは、「お食い初め」という慣習は存在したまま新素材や合理的な思考が広がりつつ、人口増加で子供用品の市場が広がった昭和30-40年代に見られた商品で、当時の社会風潮も表せられた貴重な品物といえます。
このセットは京都市内の荒物屋で保管されていた未使用のデッドストックです。
実際に食器として使用できますが、食器洗浄機や電子レンジには使用できません。