白磁鉢 戦時統制食器 3.8寸(朝鮮半島)Bowl on occupied Korea/1940’s(wartime)

¥4590

戦時中に物資統制のため全国一律の規格で作られた食器です。厚手の磁器で作られ、耐久性があります。
雑炊や汁物、盛り鉢等様々な用途に使える大きさに設計されています。日本統治下の朝鮮半島で作られ、戦後幾何学模様を別途刷って販売された物と思われます。
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在庫あり

説明

1938年(昭和13年)から1946年(昭和21年)まで存在した国家総動員法により日本国内の物資統制が行われ、新造される日用品・耐久消費財は一定の規格に沿って供給されることになりました。厚手の白磁に細い緑線を入れたシンプルな器類は、戦後他の柄やロゴを入れて業務用食器や会社のノベルティに転用されたケースが多く見られました。この鉢は戦後、幾何学模様を別途に刷って販売されたものと思われます。底裏にハングル文字が刷られていますがこれも戦後に加えられたものと思われます。この鉢は日本統治下の朝鮮半島で作られ、戦後使用されていたものです。
この鉢は3.8寸(直径約11cm)です。飯碗、茶漬け、雑炊、汁物、おかずの盛り鉢等、色々な用途に使える大きさに設計されています。生地は砥部焼のように厚手ですが、これは耐久性を増して長期間使用できるようにするため(物資不足のため、割れても簡単に代わりの品が用意できないため)と、未熟練者でも製造できるように、ロクロではなく型込めで成型したためではないかと思われます。
この食器は当時の生活用品の資料です。製造から70年以上経過しているため底等に擦れ等があります。生地に点や細かな凹凸、傷等がありますが当時の製造環境によるものです。代品が無いため、返品や交換はお受け出来ませんのでご了承のうえご注文下さい。

追加情報

重さ 222 g
サイズ 11.3 × 11.3 × 4.8 cm