金継 染付そばちょく 松竹 19c.(Repaired by gold mini bowl/pine.bamboo?)

¥11500

幕末もしくは明治初期の、手描きの染付そばちょくです。
金継で補修してあります。産地は有田(伊万里)と思われますが、詳細は不明です。
(補修は当店で行い、本物の金を仕様しています。)

在庫あり

説明

19世紀におそらく有田(伊万里)で作られた染付のそばちょくです。
割れ、欠けを、日本伝統の食器修理法である「金継」で補修してあります。
金継は元々、室町時代前後に高価な茶道具や美術品の補修のために行われていたもので、器の欠けや割れを、漆で練った砥粉や木粉、絹糸でパテ・接着剤として繋ぎ、成形と研ぎを繰り返して最後に金粉で装飾します。本来隠すべき傷やヒビをあえて高価な金で装飾することにより、
「この品物は、割れや傷程度で価値を減ずるものではない」「金を傷に塗るほどの価値がある」と逆説的に価値を誇示することが出来るため、室町・桃山時代の茶人などはわざと器を割って金継を施したものを高値で取引するケースも見られました。
このそばちょくは19世紀の「荒物」に近い日用品ですが、作られて既に100年以上が経過しているため、金継による補修も似合う貫録を見せているのではないでしょうか。
 手描きの絵柄はおそらく、上から下の放射状の線は松の枝、縦線と下側からの直線は竹なのではないかと思われますが、詳細は不明です。あるいま全く意味のない幾何学模様かもしれません。食器には中華風の文様や松竹梅が描かれることが多いので、もしこれが「特に意味のない紋様」であれば、当時効果だった磁器としてはかなり珍しいものでしょう。
製作年代も不明ですが、顔料の色合いや絵のクオリティからすると江戸時代(1800年代前半)あたりかも知れません。
金継は倉日用商店で行いました。本漆、純金を使用しています。

追加情報

重さ 118 g
サイズ 7.9 × 7.9 × 5.8 cm