白磁飯碗 戦時統制食器 青かき落とし/Rice Bowl/blue/1940’s(wartime)controlled design

¥2420

在庫あり

説明

1938年(昭和13年)から1946年(昭和21年)まで存在した国家総動員法により日本国内の物資統制が行われ、新造される日用品・耐久消費財は一定の規格に沿って供給されることになりました。厚手の白磁に細い緑線を入れたシンプルな器類は、戦後他の柄やロゴを入れて業務用食器や会社のノベルティに転用されたケースが多く見られました。

ただ、統制初期はまだ国内に余力があり陶磁器職人がそのまま製造を担当したため(戦況悪化後は動員された素人が作ることになる)、きちんとしたデザインや手法で作られたものもあります。
 これがその一例で、素焼きに呉須を塗ったあと、刀で生地をかき取り白い模様を切り出す「かき落とし」の手法が使われています。その上に濃い呉須で羽根のような躍動感ある模様が描かれています。
 絵付けに3工程かかっているため「統制食器」と言え工程は簡略化されておらず、職人の抵抗の跡と見ることも出来るでしょう。非常に珍しいものです。
 
産地は美濃です。底裏に見える凹凸は「岐」の産地記号です。出荷前の状態で保管されていたもののため未使用新品ですが、製造から80年以上経過しているため底等に擦れ等があります。生地に点や細かな凹凸等がありますが当時の製造環境によるものです。代品が無いため、返品や交換はお受け出来ませんのでご了承のうえご注文下さい。

サイズ 11x11x5.5㎝
重量 171g
容量 200㏄(満水)