子供用茶碗 戦時統制食器 桃太郎/Rice bowl for kids/1940’s(wartime)controlled design

¥1500

戦時中に物資統制のため全国一律の規格で作られた食器です。子供用の食器なので、戦時であっても未だ絵柄が付いています。
底部分に「岐」の符号があり、美濃焼と思われます。

在庫あり

説明

1938年(昭和13年)から1946年(昭和21年)まで存在した国家総動員法により日本国内の物資統制が行われ、新造される日用品・耐久消費財は一定の規格に沿って供給されることになりました。厚手の白磁に細い緑線を入れたシンプルな器類は、戦後他の柄やロゴを入れて業務用食器や会社のノベルティに転用されたケースが多く見られました。

この茶碗は3寸強(直径約9.5cm)の飯碗です。現代の子供用茶碗と比較しても小さめですが、これは戦時中だからという訳でもなく、当時の風習(お代わりをするのが当然で、茶碗のサイズは基本的に小さい)です。戦前の茶碗より厚手ですが、これは耐久性を増して長期間使用できるようにするため(物資不足のため、割れても簡単に代わりの品が用意できないため)と、未熟練者でも製造できるように、ロクロではなく型込めで成型したためではないかと思われます。

通常、戦時統制食器には絵が無く縁に緑色の線が引いてあるだけですが、これは子供用ということもあり、桃太郎の絵が入っています。これは、絵を入れないと仏具(陰膳)と混同する恐れがあったためとも思われます。
桃太郎は、戦時中の戦意高揚アニメにも使用されるなど、戦時によく利用されたモチーフです。

産地は底裏に「岐」の文字があるため美濃です。製造から70年以上経過しているため底等に擦れ等があります。代品が無いため、返品や交換はお受け出来ませんのでご了承のうえご注文下さい。

追加情報

サイズ 9.5 × 9.5 × 4.7 cm