説明
1950年代より、中国で作られた全国共通の規格の器、通称「人民鉢」です。
計画経済により国民への物資の割り当てを平等化するため、その器の形状も平均化することで効率化を推進し、またデザインも無地ないしは写真のような簡易な染付柄とすることで生活用品の華美絢爛を競う必要がないようにとの意図が込められていたと思われます。
これは、日本の戦時体制下の共通食器「統制食器」と同じ趣旨です。
サイズは約4.5寸であり、これは個人の食器としては最も使い勝手が良く、特に飯碗として、また粥、スープ、おかずの取り皿としてすべての食事に適しています。
全て手作業で作られたため、土の色合いやサイズは製作時期や職人の手により誤差はあります。
また、石の付着や傷等もありますが、これらは当時の製作環境や検品基準によるもので、不良ではありません。歴史史料としてご認識下さい。傷やヒビは入荷当初からの物です。
サイズ 直径約13.5㎝
高さ約5.5cm
容量 満水容量320㏄(常識的な使用容量は200㏄程度)