伊万里 染付3.5寸フタ付飯碗 江戸後期/Rice bowl 10.5cm/Blue flower/19c./Japan

¥4400

在庫あり

説明

江戸時代後期に作られた、伊万里焼のフタ付飯碗です。
当時の飯碗の一般的なサイズで、3.5寸(約10.5㎝)径です。器の面を等間隔に区切って異なる絵柄を置く伝統的なデザイン(芙蓉手)ですが、花、梅、そして仕切の線に至るまで非常に素早い大胆な筆致で描かれており、職人の作業のスピードや手癖が手に取るようにわかります。
これほどの筆致で手早く描かれるのは明らかに大量生産のためであり、全国の宿屋や飯屋、屋台などにこれらが供給されていたのが分かります。

フタの直径が小さめで、このまま本体にかぶせると見込みの半分近くが覆われてしまいますが、当時の風習としてご飯を盛りつけた上にフタをして配膳することが無い(必ずお櫃またはめんぱにご飯を入れた物を添える・仏教上の理由)ため、蓋は取り皿のように使うか、配膳時の埃除けとして使われるものと思われます。

この品は、製造時の窯温が高かったためか、釉薬・呉須の一部に縮み(表面が収縮して地肌が出ている状態)があります。現在では不良品と認識されますが、江戸時代の物のため(実際に流通していたため)不良品ではありませんのでご了承下さい。

原理上、食洗器や電子レンジにも使用出来ますが、念のため使用はご遠慮下さい。

サイズ 本体10.9×6㎝
    ふた8.8x2㎝
重量 本体166g
   ふた66g
容量 約180㏄(8~9割入れた状態)