説明
昔から作られている、アルマイト(蓚酸アルミ)製の弁当箱です。金属をプレスして作る弁当箱は明治末期に考案され、当初は軍隊の弁当(演習地、訓練中に屋外で食べるもの)用に使われました。加熱殺菌が可能で、カビや破損が起きにくく、大量生産が可能で均一な大きさで運びやすい等の理由で、一般の学生や労働者にも「ドカ弁」の通称で広まりました。
平成頃からは樹脂製のタッパー型の弁当箱が主流になりましたが、現在も根強い人気があるのが、これらのレトロなタイプの弁当箱です。京都の金属メーカーで給食用食器等とともに製造しています。
この「舟形」弁当箱は、本体が外広がりになった容器にフタを乗せているだけの形で、ハンカチやバンドで包むのが前提の構造です。
明治末期に最初に登場した金属製弁当箱と同じ仕様です。
仕切りはありません。コンパクトに見えますが深さがあるので、小さなサイズのコンビニ弁当を収納できるほどの容量があります。
児童用の弁当箱に適したサイズです。
フタは密閉しない仕様です。横倒しにすると汁漏れしますので、汁物は入れないか、もしくはご飯を下半分に敷き詰め、その上におかずをのせる「どんぶり風」の使い方をおすすめします。
素材は鍋と同じ厚手のアルマイトですので、(正式な使い方ではありませんが)直火にかけることも出来ます。お湯を沸かしたり、肉を焼くことも可能です。ただし、非常に熱くなりますので弁当箱として同時に使用はできません。実際に鍋代わりに使用される場合は自己責任で安全管理をお願いいたします。IH調理器には使用できません。
本体のサイズ 14.8×10.5×3.0㎝
フタのサイズ 15.6×11.0×1.6㎝
満水容量 370cc