説明
大分県日田市は、豊富な水と深い山に囲まれ、夏冬の寒暖差も大きいことから、良質な杉やヒノキの原産地として有名です。建材はもとより端材も使った木材加工業も栄え、「日田下駄」は江戸時代から有名な特産品です。
この下駄は、昔からの製法で作られたもので、身と歯を一体の彫刻のように彫り上げることで全体の強度が高く、壊れにくくなっています。
一本歯の下駄は大昔からあり、(「天狗」が履いているイメージが有名です。また映画「もののけ姫」に登場する忍僧がこれを履いています。)重心が一点にあることから走ることが可能で、歩き続けることが前提の「トレーニングシューズ」のようなものでした。
現代では、(体のバランスがとれていないと履けないことから)整体の一療法として屋内でこの下駄を履いて立つ、という体幹トレーニングが流行しています。屋内でも使えるように歯にゴムがついています。
はき方について。
最初のうちは鼻緒がきつく感じる場合があります。その際は、鼻緒部分に指を入れて上に押し上げ、かかと部分の緒を外側に引っ張るようにして「外側に開く」感じにくせを付けてみてください。
仕様上の注意
下駄は靴よりも接地面が小さいため、タイルや大理石の床面、濡れた場所を歩くときは滑りやすいのでご注意下さい。濡れた場合はよく乾燥させて下さい。直射日光で急激に乾かすと割れなどの劣化が早くなりますのでご注意ください。鼻緒は色落ち、経年による破損があります。