説明
タイで入手した素焼きの壺です。入手したのはタイですが、作られたのは更に南部のベトナムあたりかも知れません。
ロクロ挽きではなく、紐状の粘土を積み上げて木片などで叩いて成型したものだと思われます。表面の細かな凹みの模様は仕上げの際に粗い麻布のようなもので表面を押さえて仕上げた跡です。
全体は黒っぽい煤けた地肌であり、底近くに黒い焦げ跡があるので、直火にかけて使ったのかも知れません。
ただし、この壺の口の近くに小さな穴の開いた突起があるのは酒壺であることが多い(突起の穴に紐を通して、口に詰めた栓を固定するため。壺で熟成させる酒壺に多い仕様。)ので、酒壺を再利用したのか、それ風に作った別用途のものなのかまでは不明です。
製作時期については、少なくとも19世紀以前であり、更に古い可能性もあります。
骨董品ですので、実際に湯沸し等には使用しないでください。
返品・交換はお受けしておりませんのでご了承ください。