説明
昭和22年(1947年)、島根県出西村にて5人の青年が創業した「出西窯」は、昭和28年(1953年)に柳宗悦、浜田庄司、バーナード・リーチ各氏の指導のもと、島根伝統の布志名焼を根底に意識しつつもイギリス風の質実剛健な、まさに和洋習合の生活品といった風情の陶器を生み出す日本有数の民窯となりました。工業デザイナー 柳宗理氏の監修によるデザインも取り入れる等、伝統工芸の枠に留まらない物づくりとその姿勢は、国内外問わず多くのファンを生み続けています。
この飯碗は、高台が高く深く切り立った形状で、いわゆる「くらわんか碗」(江戸時代の屋台用の食器)の意匠です。白化粧を、あえて刷毛目を付けて塗り、その模様が茶碗全体をして開いた花のように見える、味わい深い風合いが特徴です。
飯碗としてはもとより、小ぶりの鉢などとしても使えます。