説明
20世紀に作られた、素焼きの水瓶です。白化粧にラフに描かれた紋様は、まるでアフリカの意匠のようにも見え、南欧の文化を一端が見られます。
この瓶は井戸などで水を汲み、そのまま飲むのに使うためのものと思われますが、口部分が二股になっていてメッシュ状のものが付いており、更に内部に丸い浮き球のようなものが入っているなど、不思議な構造をしています。
また、取っ手の真ん中に穴の開いた突起があることから、上の口から水を汲み(メッシュ状の部品はごみ等が入らないためのフィルター)、その場で飲む場合は取っ手の穴から飲む、浮き球は満水になった時に水が上からこぼれないように栓になる、ためだと思われます。
素焼きですので長時間水を入れておくと滲みだします。
古いものであり、一部に釉薬の剥がれや擦れ等がありますが、代品がありませんので返品・交換はお受けしていません。ご了承ください。