説明
大分県日田市は、15世紀より杉の植林による建材生産としての林業が有名であり、江戸時代から硬い杉の根元部分を加工した下駄の生産が盛んとなりました。
日田げたは、一般市民が日常的に使用する道具としての耐久性や使用感を重視し、大正から終戦時までにかけて日本でも最大の履物の産地となっていました。現在でも、主産業の林業と並び、小鹿田焼、しょうゆ、酒類の生産とともに、げたの生産は(残念ながらその規模は縮小されつつあるも)日本の伝統工芸の一つとして続けられています。
日田げたは、硬くしなやかな杉の根元部分から木目のそろった部分を切り出し、数か月自然乾燥させてゆがみを取ったあと、職人が一組みづつ鋸とノミで彫りだしていきます。
通常のげたは、身と歯の部分が別の部材になっているものもありますが、このげたは一つの角材を凹凸に切り出すことで身と歯を一体成型し、非常に頑丈で耐久性のあるものとなっています。
この一本歯げたは、わらじより丈夫で通常のげたより身軽に動けるよう考案されたもので、平安時代より存在するデザインです。(天狗や行者の絵にその姿が確認できます。)通常の二本歯のげたは構造上つま先を踏み下げられないため足を上げず、半ば引きずるように歩きますが、これは体の重心を前に傾けるだけで前に大きく進むことができるため、走ることもできる下駄です。いわば平安時代のスポーツシューズとも言えます。
また、行者の装束でもあるようにこのげたを履いて直立する場合は重心(体幹)を揃える必要があり、無意識に背筋を伸ばし足の筋肉を使うので、履くだけで筋肉や姿勢矯正が出来、現代の体幹トレーニングにも使用されています。
サイズ 26.2×11.4×8.5cm
重量 約408g (一組み約816g)
対応サイズ 約~27.5cm程度








