白磁飯碗 戦時統制食器 桜五輪/Rice Bowl/olympic/1940’s(wartime)controlled design

¥2530

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説明

1938年(昭和13年)から1946年(昭和21年)まで存在した国家総動員法により日本国内の物資統制が行われ、新造される日用品・耐久消費財は一定の規格に沿って供給されることになりました。厚手の白磁に細い緑線を入れたシンプルな器類は、戦後他の柄やロゴを入れて業務用食器や会社のノベルティに転用されたケースが多く見られました。

ただ、統制初期はまだ国内に余力があり陶磁器職人がそのまま製造を担当したため(戦況悪化後は動員された素人が作ることになる)、きちんとしたデザインや手法で作られたものもあります。
 これがその一例で、色こそ上焼きを使わない染付一色ですが、全周に印判模様が入っています。

 そして文様が珍しく、桜と五輪マークが描かれています。1940年(昭和15年)に予定されていた東京オリンピックの向けて当時様々な「五輪グッズ」が製作されていましたが、中国での戦争が継続していたため経済がひっ迫し、1938年6月に物資統制が決定。1か月後の7月に五輪中止が決定します。すなわち製造されたのは統制開始の最初期となります。戦争と五輪が同居している珍しい品です。
 
産地は美濃です。底裏に見える「岐31」は産地記号です。出荷前の状態で保管されていたもののため未使用新品ですが、製造から80年以上経過しているため底等に擦れ等があります。生地に点や細かな凹凸等がありますが当時の製造環境によるものです。代品が無いため、返品や交換はお受け出来ませんのでご了承のうえご注文下さい。

サイズ 11.5×11.5×6㎝
重量 156g
容量 200㏄(満水)